2018年2月 4日 (日)

初めて聴く生「第九」

1dsc_0572  昨年11月のジュビロ磐田メモリアルハーフマラソン「前夜祭」で、磐田のK兄貴が「第九」合唱をやり始めて発表会があるというので、みんなして観に(聴きに)行こうという話になり、今日4日、静岡県袋井市の「月見の里学遊館 うさぎホール」で開かれました。
 草津出張から休みなく働かされたせいもあって?、あわてて準備したため、K兄貴が送ってくれた肝心の招待券を忘れる大失態をしでかしましたが、「当日券を買えばいいさ」とケチな僕でも簡単に開き直れるのがアマチュアの発表会のいいところ。朝は東京駅に出て、久し振りに果実園で「ミックスベリーパンケーキ」をいただきました。「あまおうパンケーキ」は2200円と、手を出せませんでした。かつて1000円で食べられたのは余程の幸運だったのかもしれません。
1dsc_0579  正午過ぎに袋井駅に着き、迎えに来てくれたM兄貴の車で会場へ。上州の空っ風はこの冬、割とおとなしいのですが、遠州の空っ風は容赦ありません。開演前にボウタイ姿のK兄貴やほかの応援メンバーと懇談し、入場券もK兄貴の奥さんが余分に持っていたものをありがたく頂戴しました。午後2時に開演。ソリストたちの歌声を楽しんだ後、いよいよ「合唱」です。演奏は掛川市民オーケストラ。
 第九の合唱を生で聴くのはこれが初めてです。500人収容ぐらいのホールだから結構響くのかと思いきや、オケの後ろ側に立つ合唱団の声は小さいってことはないものの、レコードで聴く「合唱」みたいに音が迫っては来ません。みんなあれだけ口を開いて一生懸命歌っているのに。
 これが「生演奏」ってことなんでしょう。レコードはバランスよく聴こえるよう調整していますが、ステージはそうはいかないのでしょう。男性と女性の人数差(女性が倍ぐらい多い)も影響していたかもしれません。ソリストたちの声は十分に響いており、プロの凄さを感じさせられました。
 アマチュアの第九「合唱」団は各地にありますが、「自分で歌ってみたい」と思う人がK兄貴をはじめとしてこんなにいるのを目の当たりにすると、「豊かな人生を過ごす」ってこういうことなのかなと羨ましさも感じました。

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2017年12月19日 (火)

「隅田春妓女容性-御存梅の由兵衛-」

1dsc_0190  タイトル、一目で読めたらよほどの歌舞伎通でしょうね。「すだのはる げいしゃかたぎ-ごぞんじ うめのよしべえ-」だそうです。
 平日休みで、例によってイープラスでディスカウントのチケットを入手し、朝から東武伊勢崎線「りょうもう」号で上京しました。北千住で半蔵門線に乗り換えるだけなので、太田から国立劇場は案外、行きやすいです。時間はかかりますが。
 正午開演。自分の両隣は空席だったので、リラックスして観られました。後ろのおばはん軍団がやかましかったけど、幕が開いてからはおとなしかったのでよかった。
 「今様三番叟」は能楽の三番叟をアレンジしたものの一つだそうですが、天下泰平を祈る三番叟に対し、平家の姫が源氏の白旗を見ようによっては弄ぶのは、何だかなあって気がしました。
 30分の休憩があり、劇場3階の軽食レストランで中華風ビーフシチューをいただく。国立劇場に来ると食事は結局、これになっちゃう。
 いよいよ「隅田春妓女容性-御存梅の由兵衛-」。正直言って、プログラム(筋書)とイヤホンガイドがないと、何が何だかわかりません。登場人物が多く、その人間関係が複雑なのです。
 中村吉右衛門演ずる由兵衛は、遊び人の時の遠山の金さんみたいな人ですが、その正義の味方がやむにやまれず強盗殺人を犯してしまい、しかもそれが水泡に帰しかねないという、やるせない展開です。そのままでは終わりませんが、でも何か胸につかえが残る物語ではありました。

 終演後、大手町の本社にある診療所に寄って、インフルエンザの予防接種を受けました。太田でやってもいいのですが、本社だと書類の提出がなしで済むので楽なのです。長居は無用なので、さっさと北千住へ向かい、「りょうもう」号で太田へ帰りました。

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2016年12月19日 (月)

「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」

1dsc_0104_11  慌ただしい時期に平日休みが付いていたので、国立劇場で上演中の歌舞伎「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」の第三部を観に行きました。
 平日を潰せば後に響くことは百も承知で上京したのはなぜか。この第三部は八段目から十一段目までですが、この十段目が滅多に上演されないので、どうしても観たかったのです。
 プログラムに出ている読み物によれば、戦後70年間に十段目が演じられたのはこれまで4回だけのようです。この調子だと、今回見逃したら生きている間に十段目が上演される機会はないかもしれません。
 「天川屋義平は男でござる」という啖呵は有名なのに、どうして上演されないのか。かつて聞いたところでは、「全体としてあまり面白くないから不評」なんだそうです。観た感想を言えば、そんなことはないと思うのですが。
 十一段目、高師直邸に討ち入った浪士の一人が池に落ちる場面で、かつらが外れてしまうハプニングがありました。10月に桐生市で聞いた素浄瑠璃の会では三味線の糸が切れましたが、今年は何だかハプニングづいていたのかもしれません。
 ちょっとショックなことも。イヤホンガイドのプリペイドカードである「くまどりんカード」が、何と有効期限切れでした。最後に利用してから2年以上たつと無効になってしまうのですが、よもやそんなに使っていなかったとは。確か、あと10回分以上は残っていたはずなのに…。
 公演終了後、大手町の本社内にある診療所に寄り道してインフルエンザの予防接種を受け、太田に戻りました。

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2016年10月10日 (月)

3連休

 8日(土)
 朝から雨降りの予報だったのに、まだ降る気配はなさそうだったので、7時前からLSD。松風峠を越えて利根川まで南下し、折り返して北上したのは前回と同じコースですが、今回は16キロバテは起きませんでした。
 汗を落として遅い朝食をとった後、思い立って栃木県の佐野市郷土博物館で開かれている企画展「宮島文庫からたどる田中正造」を見に行くことに。仕事で内容を電話で聞いたら、結構面白そうだったのです。栃木県といったって、太田市からは25キロ弱だから、1時間もドライブすれば着きます。ついでに佐野ラーメンも食べてみたかったし。
 博物館には15時過ぎに到着。この日は佐野市で田中正造にまつわるイベントがあり、博物館の来館者も結構いました。たまたま話を聞いた女性は、田中正造が没した家の隣に住んでいる方で、家に伝わっている話として「ボロボロの服を着た乞食みたいな老人がやって着た途端に倒れちゃって、ほっとくわけにもいかないから家で寝かしてあげたけど亡くなってしまい、面倒なことだと思っていたら、『あの人が田中正造だ』と聞かされて驚いた」とのこと。
 偶然聞くこの手の「生きた歴史」は本当に面白い。
 能「鉢木」の主人公・佐野源左衛門常世とは、姓からしてここにゆかりのある人かと思っていましたが、展示は全くないので関係ないようです。(所領は今の高崎市だったそう)
 肝心の佐野ラーメンは17時前だと各店、準備中だったので、今回は断念。焼きそばの街・太田に戻り、自宅近くの専門店「もみの木」で空揚焼きそばをいただく。

 9日(日)
 朝から雨。金・土と連日朝ランだったので、もともと今日は休むつもりでした。
 本の処分に費やしたのは昨日の日記の通り。

 10日(月)
 朝から晴れるような天気予報だったけど、薄曇り。咳が抜けきっておらず、走りに出る気は落ちていましたが、朝食の後に走ることに。結果、キロ6分30秒前後のペースで20キロを走り通せました。調整遅れは相変わらずながら、少しは上向いてきた感じです。
 太田で走るコース沿いには公園がほとんどなく、給水はコンビニ頼みでした。自宅を起点とした市中心部7キロ弱の周回コースなら、自宅兼事務所の冷蔵庫にペットボトルを置いておくと、安定した給水が可能だと今更ながら気づきました。
 「源泉湯乃庵」でリフレッシュした後、またしても「もみの木」で空揚焼きそば。隣接する桐生市の市民文化会館で開かれる「素浄瑠璃の会」に出かけ、竹本千歳太夫さんの義太夫節と野沢錦糸さんの三味線を楽しむ。名作の名場面だけを演じる、素人にはありがたい演目でした。途中、錦糸さんの三味線の糸が切れるハプニングがあったけど、これはご愛敬。
 義経千本桜「鮓屋の段」を聞いたせいもあり、夕食は回転寿司だと思ったのですが、3連休ラストとあってどこも満員っぽいので断念。こうやって過ごしていると、焼きそばの街・太田は僕の性に合っている感じです。

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2016年9月24日 (土)

避難訓練コンサート

 9月の走行距離、何とまだ51キロちょっと。外を走るようになってから、9月は最も走行距離が長くなるのに、引っ越しや雨天続きですっかり調整遅れです。
 今朝は曇り空だったので6時20分頃から走り始めたものの、初心者の頃と同じく「16キロバテ」を起こしてしまい、20キロまでは走り通して1キロ歩き、最後1キロちょっとをノロノロと走る始末。1か月後にハーフマラソン、その10日後にフルマラソンというのに、これで間に合うのか不安です。
 太田に来てからというもの、受け持ち地域から外に出たことがなかったこともあり、休日の今日は午後から、西隣の伊勢崎市文化会館で開かれた「避難訓練コンサート」に行きました。演奏中に大地震が発生したという想定で、屋外に避難する訓練です。
 半分は仕事ですが、ジャズの生演奏を楽しみたかったのでした。出演した森村恭一郎カルテットは地元で活躍するセミプロですが、後半は予定を変えて、客席からのリクエストをすぐ演奏してくれました。「A列車で行こう」「聖者の行進」「枯葉」など、スタンダードな名曲が多かったとはいえ、いきなり弾けちゃうのはすごい。
 ジャズのライブを聴くのは大阪にいた頃、ブルーノートに行って以来でしたが、やっぱり生演奏はいいな~。大いに満足しました。

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2016年3月 4日 (金)

「現代狂言Ⅹ」

 コンプライアンスを順守するのは当然とはいえ、仕事での息苦しさも増します。ストレス充てん120%となる金曜日、勤務先を出た後に国立能楽堂で「現代狂言Ⅹ」を観に行きました。
 南原清隆さんと野村万蔵師率いる萬狂言がタッグを組み、「コントと狂言が結婚したら」というコンセプトで始まった試みは、今回で10年目の節目を迎えました。
 感想を先に書くと、自分が観た中では最高傑作です。ネタバレは避けますが、今回の「不思議なフシギな鳥獣茶会」ほどよく練り上げられた作品は、他の演劇を見回してもなかなかないのではと思ったほどです。期待していた以上に笑え、この先、香川(12日)、愛媛(13日)、岐阜(19日)と公演が続きますが、できればもう一度観たいくらいです。厭なことばかり続く現実からの逃避願望、ですが。
 いささか気になったのは、プログラムにあった万蔵師の挨拶に「今後の展開はまだ決まっていませんが、一休みの後、また再びお目にかかりたいと心より思っております」と書いてあったこと。今回でいったん幕引きってことでしょうか。
 終演後の舞台挨拶では、そのことには触れていませんでしたけど、ちょっと気になっています。

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2015年9月21日 (月)

「國語元年」

1dsc_1764  シルバーウィーク唯一のお楽しみは、新宿・紀伊國屋サザンシアターで上演されているこまつ座「國語元年」を観ること。演劇に詳しい袋井のM兄貴と磐田のK兄貴が上京して観劇に誘ってくれたのです。
 恥ずかしながら、井上ひさしの作品は一つも読んだことがありません。興味がないわけではなかったのですが、何となく読まずに来てしまったのです。演劇も同じ。「國語元年」はNHKでテレビドラマ化された時に見た覚えはあるのですが、ストーリーなど全然覚えていません。
 ほかの国の言葉も似たようなものなのかもしれませんが、日本はかくも方言が豊かなのかと痛感させてくれます。今風に言えば、これも「ダイバーシティ(多様性)」なんでしょう。「全国統一の話し言葉を制定」すれば何かと効率は上がるのは間違いなく、主人公は四苦八苦するのですが…。結末は、僕にとっては意外なものでしたけど、十分に考えさせられました。
 この日はアフタートークショーがあり、八嶋智人、朝海ひかる、竹内都子さんの3人が登場。個々の出演者にそれぞれ徹底した方言指導が付いているものの、実際はほかの役者さんが話している方言がほとんどわからない状態で演じているとか、この舞台ならではの話が聞けて、とても楽しかった。八嶋さんが「この作品で井上先生が伝えたかったことを思い合わせると、安保法案などが進んでいる今の状況で再演する意味は深いんじゃないかと思います。意見に違いはあるでしょうけど…」と語っていたのを聞くと、演劇と政治の不可分性みたいなものを感じさせられました。
1dsc_1765  両兄貴との再会を祝して、本来はセントライト記念的中も祝したかったけど、銀座INZにある「芦州亭」でしゃぶしゃぶ。コース(1人150g)ではちょっと少ない感もあったので、豚しゃぶ200gを追加したら、後で結構こたえるくらい満腹になってしまったのでした。

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2015年3月12日 (木)

第17回千五郎狂言会

 イープラスでディスカウント券を見つけ、仕事帰りに国立能楽堂で千五郎狂言会を観ていくことに。
 気疲れのする職場環境のせいで、いくら眠っても寝足りない感じのする日々。こんな状態で狂言を観賞しようとすると、能楽堂のα波攻撃は全く容赦がない。1曲目の「悪坊(あくぼう)」は肝心なところで意識を失ってしまい、何が面白かったのかさっぱりわからない始末でした。
 気を取り直して、2曲目の「空腕(そらうで)」。これは太郎冠者の茂山正邦さんの熱演で笑わせてもらいました。
 最後の「鶏猫(けいみょう)」は千五郎家総出とも言える舞台で、三郎冠者までいる曲は初めてでした。ここで大事な子供の役を演じていたのは、茂山竜正君。3年前の千五郎狂言会で「靱猿」の猿役を演じた千五郎さんのお孫さんです。
 3年たって随分大きくなったのですが、科白がつっかえる場面が2度ばかり。舞台に上がる難しさがわかるようになった時期なのかもしれません。

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2015年3月 7日 (土)

「現代狂言Ⅸ」

1dsc_1467  会社の同期の盟友S氏夫妻を誘って、「現代狂言Ⅸ」を板橋区立文化会館へ観に行く。
 本日が千秋楽。去年は初日だったから、今回はより完成度の高い舞台を期待していたのですが…。
 率直に言うと、やや期待外れでした。
 もちろん、南原清隆さんをはじめとするメンバーの熱演ぶり、よく練られた演技などは素晴らしかったのですが、古典狂言の「棒縛」「茸(くさびら)」の笑いが単純過ぎて、初めて観る人には狂言本来の面白さが伝わらない感じがしたのです。すまん、S夫妻。
 「棒縛」は昨年10月7日の「日本の笑い-古典と現代」の舞台で、野村万蔵師がナンチャンにいきなり棒を扱う場面の稽古をつけ、ナンチャンがその後、どのくらいものにしていたのかを期待していましたが、さすがにちょっと難しかったようです。記憶違いでなければ、万蔵師が披露した型よりは簡素化していたようですが、それでもきちんと棒を扱っていたナンチャンの精進ぶりは大したものです。
 新作現代狂言「ことだま交差点」は、これまでの中では最も「現代狂言」の名にふさわしい作品だったと思います。「やばい」「別に」「ありえない」など、わずかな言葉だけでいろいろな感情を示すものの、傷つけたくない・傷つきたくないから本音は絶対に言わない若い世代たちの心情をうまく汲みだしていましたが、ちょっと結末へ持っていくのが性急だった気がしないでもありません。もうひと練りした改作を期待したいです。

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2014年12月15日 (月)

文楽鑑賞教室「絵本太功記」

 総選挙の夜は不寝番。こちらの仕事は、全体の始末がついた3時20分過ぎから始まったけど、比例選も既に決まっていたから、落ち着いて片づけることができました。
 釈放された後、歌舞伎座裏のアメリカンに寄り道してモーニングをいただいてから帰宅して爆睡。いつもより寝つきが悪く、4時間くらいしか眠れなかったような気がします。
 この辛い状態で、18時半から国立劇場の文楽鑑賞教室を観に出かけました。一人ならやめるところでしたが、会社の盟友S氏夫妻と同道する約束だったので、そうもいきません。
 入社以来25年以上の付き合いというのに、互いに文楽ファンだと知ったのはごく最近のこと。わかっているようでいてわからないことは、いくらでもあるものです。
 最初は「二人三番叟」。11月の狂言でも寝てしまった演目だけに、「今度こそ」と思ったものの、α波攻撃に勝てず、終盤は意識を失っていました。
 「鑑賞教室」恒例の、人形遣いや義太夫節、三味線の紹介の後、「絵本太功記」尼ヶ崎の段に。本能寺の変の後から山崎の合戦までの間を題材に、武智光秀一族の悲劇を描いた場面ですが、この段だけだと文楽特有の伏線を張り巡らせた筋立てがないので、わかりやすい分、単調な印象もありました。通し狂言で観る機会があったら、本来の魅力がわかるのかもしれません。
 終演後、丸ビルのグリル満天星で夕食。

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