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2010年9月 6日 (月)

festina lente

 「フェスティナ・レンテ」という言葉を知ったのは、距離が2000mに短縮された1984年の天皇賞(秋)をミスターシービーが制した翌日、その詳報を伝えるサンケイスポーツを読んだ時のこと。この頃、鬼才ぶりを如何なく発揮していた佐藤洋一郎記者の手になる記事だったと思います。
 「悠々として急げ」
 追い込み馬ではなく、「後ろから行く逃げ馬」だと思っていたミスターシービーのレースぶりにふさわしい言葉であり、きっと佐藤記者も僕と同じ見方をしているに違いないと感じたものです。
 その後、開高健氏に同名のエッセー集があるのを知り、ついでながら、就職先の社報に新入社員としての抱負の一言を書く際、この言葉を借用させてもらったこともあります。
 こうした思い入れのある言葉だけに、宿泊したホテルで夜に催されるロビーコンサートに出演するグループが「festina lente」という名だと知った時、これは聴かずばなるまいと思ったのでした。
 東京音大出身のソプラノ4人によるコーラスグループだそうで、何だかんだと言っても、若い女性によるこの手のクラッシック系音楽はすぐに好きになってしまう。これまでのブログを振り返っても、シャナヒーとか、藤枝貴子さんとか、時々出てくるな〜。(*^-^)
 吹き抜け天井のロビーでそこそこ響くせいもあり、マイクなしのライブでも美しく、素晴らしい歌声が十分に伝わってくる。選曲も童謡からオペラの一節まで幅広く、クラッシックに疎くても豊かな気分にさせてもらえました。「フニクリ・フニクラ」をイタリア語、日本語と歌ってくれた後、(ついでに「鬼〜のパンツはいいパンツ」も歌ったら、エンターテイメントとしては120点だな)と、くだらないことを思いついてしまったのはご勘弁のほどを。
 一番良かったのは、4人が客席を囲むように4方向に分かれて歌った時。通常のステージと客席が逆になり、四方からのハーモニーがまさしく立体的に聴こえて陶酔しそうな気分でした。小さい会場ならではの、贅沢な楽しみだったかもしれません。
100906  4人のお嬢さんたちとは、行き帰りとも同じバスに乗っていたのでした。

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