« 特別展「浦上玉堂」 | トップページ | 見えた! »

2006年12月15日 (金)

年の瀬日本橋

061215  12月15日(金)
 ショボい。とにかくショボかった。
 今日から始まった「年の瀬日本橋 」は、日本橋に建つ重要文化財・三井本館の壁面に、葛飾北斎の「富嶽三十六景 」などを映し出し、江戸の雰囲気を味わおうというイベントだ。
 大阪にいた頃、やはりこの時期に、住友家が寄贈した中之島図書館(これも重要文化財)の壁面を利用したウォールタペストリー という催しがあった。なかなか幻想的で美しく、いわばその浮世絵版ならぜひ見たくなり、仕事帰りに日本橋へ寄り道した。
 写真の腕が悪いと言えばそれまでだけど、それでもまあこんなもん(ちなみにこの絵は、富嶽三十六景の「江戸日本橋」)で現場の雰囲気は十分に再現されていると思います。どうもボヤッとした感じが抜けきれない印象でした。
 原因の一つは、壁面に直接投影するのではなく、スクリーンを使っているせいかもしれません。北斎の浮世絵を、実物の何百倍ものサイズで投影すること自体、技術としてはすごいことなんだろうけど、どうもスクリーン自体の安っぽさと、三井本館の重厚さがミスマッチなんですな。
061215_1  もう一つは、周囲が明る過ぎるせいかもしれません。上の写真も左の写真(同じく「相州梅沢在」)も、画像の明るさをいくらか落とすことで、映像を浮かび上がらせていますが、現場だともっとボヤッとした見え方です。街灯も周囲のビルも明るいから、映像が間延びしてしまう感じでした。
 富嶽三十六景のほかにも、歌舞伎役者の浮世絵や、「熈代勝覧(きだいしょうらん)」に描かれた日本橋の賑わいをベースに雪が降る動画を重ねた映像なども映し出されましたが、せっかくの力作もその魅力を十分には引き出せない環境で、残念としか言いようがありません。
 もっとも、道を挟んで向かい側には屋台が何軒か並んでおり、冷え込んでさえいなければ、軽く一杯やりながら、北斎の浮世絵を楽しむのはいいかもしれません。
 やはり今日オープンした「日本橋HD DVDプラネタリウム」は、行列ができている様子もありませんでした。「日本橋再生」と、前の変人宰相がぶち上げていましたが、どうも無理っぽいなと思わざるを得ない気がします。
061215_2
 これも富嶽三十六景のうち「山下白雨」。有名な「凱風快晴」よりも、赤富士らしさはこちらの方がリアルだと僕は思うのですが、この映像ではシャープさに欠けていました。

|

« 特別展「浦上玉堂」 | トップページ | 見えた! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/169228/13082054

この記事へのトラックバック一覧です: 年の瀬日本橋:

» 日本橋をどう読むかで二つの大都市に別れます。 [日本橋!古くて新しい町!]
日本橋には日本の歴史が凝縮されている。そんな魅力の何分の一かでも伝えられたらいいと思います。 [続きを読む]

受信: 2006年12月16日 (土) 13時51分

« 特別展「浦上玉堂」 | トップページ | 見えた! »