タワー -内藤多仲と三塔物語- 展

9月15日(金)
夕方からの出勤前、東京・京橋のINAXギャラリーで開かれているタワーー内藤多仲と三塔物語-展 (無料)を見学。東京駅から徒歩10分ほど、このところ涼しくなり、歩くのが嫌じゃなくなってきた。
東京、大阪、名古屋にあるシンボル的な塔が、すべて同じ人による設計だったとは。それどころか、札幌テレビ塔、博多ポートタワー、別府タワーも、内藤博士の設計とのこと。第一人者の名にふさわしい。
年代や時間の違いで見せる三塔それぞれの表情の変化を写真で展示しています。名古屋タワー建設当初の写真が特に面白い。ろくにフェンスもなくて、それこそ塔脚の近くにある丸太に割烹着姿のおばちゃんが座って見上げている。今では考えられないのどかな様子。安全への配慮がなさ過ぎと思うよりも、作業を無条件に信頼している感じが溢れていて、見ていてうらやましいくらい。
名古屋テレビ塔は一番最初に建ち、先んじられた大阪は「通天閣の展望台の位置を名古屋テレビ塔より1m高くして」溜飲を下げ、東京タワーはエッフェル塔を凌ぐ世界一を達成。三つのタワーは、思いのほか、それぞれの街の期待というか性格を背負っているのも面白い。
建築の世界では内藤博士は「構造設計の父」と呼ばれ、耐震壁を編み出したことが大きく評価されている。耐震壁を用いた日本興業銀行(当時)や建設中の歌舞伎座(現存)が関東大震災でほとんど被害を受けなかったことで、不動の名声を得たという。素人的には「ライト設計の帝国ホテル」の話だけど、玄人筋では耐震壁構造だったわけです。
東京展は11月18日まで。大阪展は12月1日から。名古屋展は来年6月2日から。
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