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2006年6月25日 (日)

にしん御殿

 6月12日(月)

 前日は旭山動物園を後にしてから札幌市を経由して定山渓温泉泊。たまたま「よさこいソーラン祭」の最終日で、バスの窓からも踊っている様子を少し見る事ができた。十数年前、一人の学生のアイデアで二つの祭りが結びついた新しいイベントが生まれ、今や雪祭りをしのぐ動員数という。夜、ホテルのテレビで最終審査の生中継を見たけど、100人以上の群舞?が当たり前となると、素人の域を超えている気がします。「金八先生」のクラスが卒業記念にやっている「よさこいソーラン」だって、なかなかかっこいいと思ってましたが、あの程度ではとても最終審査に残れそうもありません。

 きょうはお昼過ぎまで小樽市内を散策、帰る前に新千歳空港に近いノーザンホースパークに寄るスケジュール。倉庫を活用したガラス工芸館やクラッシックな建物を見物するのがお約束ですが、母が若い頃好きだった石原裕次郎記念館へ。ちょっと遠いのでタクシーに乗ったら、「せっかくなら小樽にしかない所を見たら」という運転手さんと話が合い、2時間8000円の観光タクシー契約?にして、裕次郎記念館から小樽貴賓館などを回ってもらうことにした。

 「にしん御殿」とも呼ばれるこの建物は、明治から大正期にかけてニシン漁で巨万の富を築いた青山家のお邸。3代目の政恵さんという女性が、「17歳の時に見た酒田の本間家をしのぐ御殿を造りたい」という夢を実現したもの。運転手さんの案内付きだったので、9mの柾目の一本杉で作った長押など、建物の部材がいかに吟味された最上級品を使っているかがよくわかった。

 しかし、この網元が次の4代目で没落してしまったとは。何も人物の問題ではなく、ニシンが獲れなくなってしまったことと、戦後に化学肥料が普及してニシンの需要が落ちたのが原因のようです。

 「だからね」と運転手さん。「食ってくためには、売りやすい物から売ってったんだと思うんだ。絵とか屏風とか壷とかね。そういうのを売り尽くして、残ったのがこの邸ってわけさ。今でも絵やら書やら展示してあるけど、大きな声じゃ言えねえけど、そういうのは売れなかったんだから大したもんじゃないんだよ。売りようがなかった邸そのものが、ここじゃ一番価値があるもんなのさ」

 この「にしん御殿」を見学するには、HPなどで事前によく勉強するか、見学ガイドを予約するか、観光タクシーを頼むのがよさそうです。


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(写真は、正面玄関軒下に施されている竹取物語の翁を描いた彫り物)

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